螺旋の回転

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RIP RIP RIPPER



左右の肋骨の間。此処に何か重く冷たいものが詰まっていて気分を憂鬱にさせている。切り裂いてみる。赤黒い血の塊のようなものがどろりと現れた。死んだ豚の腎臓に似ている。裂け目を鏡に映す、血にぬらついた心臓。鼓動はない。手にとると其れは心臓ではなく青い林檎。所所白い蟲が顔を覗かせている。齧り取り咀嚼して飲み込む。食道を通過する感触がないまま腹の中にパラパラ落ちる気配。臍の下まで一気に切り裂き両手で広げると空洞で、噛み砕いた林檎が散らばっていた。容れモノがないと困る・・・。それよりも・・・僕自身が容れモノに成るのはどうだろう・・・。こんなぁに素敵な空洞だもの、貴方も心地よくいられるはず。ベッドの上に生えている貴方の頭がじっと僕を見詰めている。灰色の冷たい眼で。そんなに見つめられるとてれるじゃない、やだな。固くなった目蓋はもう閉じない。ごめんね、照れちゃうから見えないようにしてもいいかなあ?指に纏わり付くゼラチン質。指をしゃぶって味わって・・・。

貴方が空洞にすっぽり納まった。緑色の絹糸で縫い合わせる。緑色は嫉妬の色なんだって知っていた?

貴方はもう僕の中、もう何処にも行けない、あなたの居場所は僕の中、もう僕から逃げたりしない、貴方はもう僕のもの、誰も貴方を見つけられない、誰も貴方を奪えない。


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塵芥
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