螺旋の回転

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
鬱喰 ウ ツ グ ラ イ


其れは僕の中のそんな感情を喜んで喰らう

真っ赤な口を薄っすら開けて
笑っているようにも見え
今すぐ言葉を吐き出しそうなほどに
ソイツは「生きて」いる
僕よりも
僕よりも

・・・

ソイツに唇を押し付け愛撫しながら
錆びた鉄の味を味わっているのは既に僕ではなく

貴方・・・

漸く
僕は眠る

Ineside Looking Out
幻日 >>SUN DOG<< 幻愛


頭の中で作り上げた仮想

触れると四散するポリゴンの雫

現実と非現実の間で震える指が打ち出すのは
セルロイド製の「僕」

どろりとした汚さを隠して
偽って
作り上げたSUNDOG
肉眼で見ることのできる幻の四角い太陽

偽らないと
貴方がまた消えてしまいそうだから

Ineside Looking Out
RIP RIP RIPPER



左右の肋骨の間。此処に何か重く冷たいものが詰まっていて気分を憂鬱にさせている。切り裂いてみる。赤黒い血の塊のようなものがどろりと現れた。死んだ豚の腎臓に似ている。裂け目を鏡に映す、血にぬらついた心臓。鼓動はない。手にとると其れは心臓ではなく青い林檎。所所白い蟲が顔を覗かせている。齧り取り咀嚼して飲み込む。食道を通過する感触がないまま腹の中にパラパラ落ちる気配。臍の下まで一気に切り裂き両手で広げると空洞で、噛み砕いた林檎が散らばっていた。容れモノがないと困る・・・。それよりも・・・僕自身が容れモノに成るのはどうだろう・・・。こんなぁに素敵な空洞だもの、貴方も心地よくいられるはず。ベッドの上に生えている貴方の頭がじっと僕を見詰めている。灰色の冷たい眼で。そんなに見つめられるとてれるじゃない、やだな。固くなった目蓋はもう閉じない。ごめんね、照れちゃうから見えないようにしてもいいかなあ?指に纏わり付くゼラチン質。指をしゃぶって味わって・・・。

貴方が空洞にすっぽり納まった。緑色の絹糸で縫い合わせる。緑色は嫉妬の色なんだって知っていた?

貴方はもう僕の中、もう何処にも行けない、あなたの居場所は僕の中、もう僕から逃げたりしない、貴方はもう僕のもの、誰も貴方を見つけられない、誰も貴方を奪えない。


塵芥

うらみつらみをわすれないように、いつでもめにつくようにおもいだせるように、
こるくぼーどにはりつけました。
ぼくはそれをみるたびにうちひしがれむねをしめつけられいかりがこみあげてきます。
うれしいことがあってもそれがあるのでぼくのこころとからだはまっぷたつになるのでした。
それはとてもいたいのでおさけをのんだりくすりをのんだりしてまぎらわせるのですが、
ちっともきかないのでどうしようもありません。

004.jpg


ところでぼくのおとうさんはにんぎょうをつくってました。


このしゃしんのようなんではなく、かんせつもうごかなくてどっちかってーとちょうこくです。
あとりえでつめをきってもらうのがすきでした。
ちょうこくをつくっているのでつめのかたちをととのえるのもじょうずでした。
おとうさんもぼくのつめをきるのがすきでした。
そのこういはかれのいきぬきであり、しんせいなぎしきでもあったんです。
ぼくはおとうさんのあぐらのうえにすっぽりとおさまって、
うしろからまもられるようにつめをきってもらいます。
かたちのよいつめだとぎしきのたびにいわれました。
ぼくのひだりてのなかゆびはだいいちかんせつがひだりにおれてます。
まっすぐじゃありません。なぜだかわかりませんがきっとかるめの畸形なんだとおもいます。
にちじょうせいかつにししょうはきたしてないのできになりませんし、
じつはとてもすきなのでした。なんとなしかわいいからです。
それになにより、ぼくがいじょうだってことをそのゆびのせいにできるからです。
つめをきっているあいだ、おとうさんのかおはぼくのかおのよこにあります。
ほっぺたとほっぺたがくっつくとひげがちくちくしました。
たばことくーるみんとがむのにおいがします。
おとうさんのくちびるがほっぺたやみみやくびすじにふれるときもちがよくてどきどきして、
もどかしくてはずかしくてこまりました。

うらみつらみをわすれないように、いつでもめにつくようにおもいだせるように、
こるくぼーどにはりつけました。
ぼくはそれをみるたびにうちひしがれむねをしめつけられいかりがこみあげてきます。
うれしいことがあってもそれがあるのでぼくのこころとからだはまっぷたつになるのでした。
それはとてもいたいのでおさけをのんだりくすりをのんだりしてまぎらわせるのですが、
ちっともきかないのでどうしようもありません。
なのでぼくはこうしてじぶんをかいているのです。
かいていると、いまのつらいことはわすれていられるからです。
こるくぼーどの蛇はきのうもあしたもいまなので…。



過去と現実
一夜伽



ヒトヨ限りの逢瀬を夢見る

後先を考えず
愛し合いたい

ヒトヨカギリ一夜伽

舌を這わせて味わって
貴方の匂いを吸い込んで

何度も登りつめたい

貴方のしるしをつけて
貴方にしるしをつけて
互いの躯に薔薇の花びら
競うように咲かせたい

一夜伽

此れが最初で最後だから
愛おしさもひとしおで
流す涙も甘いだろう

僕が疲れ果てて眠ってしまったら
貴方はそっと部屋を出る

其れが僕たちの
最初の夜
最後の夜


Ineside Looking Out
back | home | next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。